全ての仕事は単純に相手を「○○」させること、それのみ。

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自分も昔はそうでしたが、若い方々は「年を取るのは嫌だ」とか「いつまでも若いままでいたい」と思うものです。

男性ホルモン「テストステロン」は20歳代をピークに減少していくといいます。テストステロンは殆どの細胞に働き、生殖のための性機能や健康な血管を保つ機能、頭の働きを良くし、活力を生み出す作用があるそうです。

ピークを過ぎ、テストステロンが減少し始めると、精神も肉体も衰えていきます。それは自然の摂理であり、抗えるものではないのですが、多くの人は体力や精神的な活力の減退を嘆き、ある人々は少しでもそれを遠ざけようとしてあらゆる努力を続けます。

栄枯盛衰、栄華と凋落・・・

 

しかし、肉体と精神の衰えに反して、死を迎えるその瞬間まで確実に増え続け、人生を生き抜くために不可欠な「術」を養い、高めてくれるものがあります。

それは「経験」です

まだ経験していない方には正直、理解しがたいと思いますが、30歳、35歳、40歳と年を重ねる毎に今まで見えていなかったものが文字通り「はっきり」と見えるようになります。

見えてくるという意味で分かり易いのは「学生時代にもっと勉強しておけば良かった」という嘆きです。良く聞くフレーズですよね。

特別な能力やセンスで成功している方は別ですが(アフィリエイターもそうでしょうか?)、中学、高校時代に勉学の必要性、重要性をしっかり分かってさえいれば、より真剣に学問に取り組み、良い大学に進学して、世に言う一流企業に就職し、高給を貰うことが出来たのだと嘆く人は多いものです。

大方の人間は実際に一定の経験を積み重ねた後、あるポイントを超えたところで初めて、物事の本質を知覚し、捉えることができます。それまでは物事を表層的な部分でしか捉えることができず、物事の実態に触れるところまでは辿り着けません。(注:一部の天才は「経験」のプロセスを超えて本質を捉えますが)

あるポイントを超えた時、それまで「既知覚者」から聞かされていた本質、つまり「仮の経験」が「分かっているつもり」から「分かる」に変わります。

最近、この「分かる」という状態をどんな言葉で表現したら良いのだろうかと、ずっと考えていました。

多分

「開眼」

という言葉が最も適切ではないかと思います。

よく「道」を極めようと修行をするものが「開眼」したという、あの「開眼」です。

その瞬間より、それまで先達から耳学問で聞いていた情報が、自分の中で「カチン」と音を立てるように繋がります。

「なるほど、師匠(親、上司、先輩)はこのことを仰っていたのか!」

と心から実感します。

アラフォーの僕も最近は毎日のように頭の中で「カチン」という音が鳴っています。非常に楽しくもあり、喜ばしいものです。

その中の一つ、タイトルにもありますが、最近「仕事」というものについて分かったことがあります。

「仕事」とは営業でも技術でも経理でも、医者でも弁護士でもスポーツ選手でもアーティストでも、もちろんアフィリエイターであっても、成功するためにやるべきことは、結局は一つだと。

その一つとは

「相手を納得させる」

そのことに尽きると思います。

営業は売り込む商品に関して、機能や価格を客に納得して貰うこと。納得して貰うにはしっかりとした説明が必要です。しっかりとした説明をするためには日々商品知識を深めることや綿密な準備が必要になってきますし、何よりも営業マン本人が客から信頼される人物でいなければなりません。場合によっては営業マンが信頼できない人物であっても、売り込むブランドに歴史がある、所属している会社自体に信用があるということで、客が納得をするかも知れません。

技術は設計、製作、工事、管理に関して、客や上司に安心安全なものであることの根拠や設計思想を納得して貰う。常日頃から如何に技術と真摯に向き合い、妥協せずに取り組んでいるかという姿勢を持つことによって、相手から信頼され、納得して貰うことに繋がるものと思います。

医者や弁護士は実績を積む、無償の労を惜しまずに弱者の側を向くことなど、特に人物や手腕を信頼されることで、納得を得られると思います。

スポーツ選手やアーティストは、もちろん実績や結果を残すことが重要ですが、そこに至るまでプロセスや生き方そのものによって、ファンの心を鷲掴みにし、そのプレーや作品を納得して貰うことができると思います。

アフィリエイターも、大衆が求める有益な情報を提供し、その積み重ねによって信頼を築き、結果、納得して貰うことが収益に繋がるものだと思います。一部、怪しげなサイトでもかなりの収益を上げているところもありますが、そういったものは一時的であり、早晩消えゆく運命にあると思います。

結局は

「この人の言うことなら大丈夫!」

と思って貰うことですよね。

サラリーマン世界では、当然高卒よりも大卒、二流大卒よりも一流大卒の方が出世は早いものです。

それはなぜか?

例えば、高卒の人と一流大卒の人がまったく同じことを言っていたとします。

どちらの言葉に納得するでしょうか?

もちろん後者です。

また、中小企業の営業マンと世界的な一部上場企業の営業マンがまったく同じことを言っています。

どちらの言葉に納得しますか?

十年かけてバックパック一つで世界を回ったアーティストと、十年間、家から一歩も出なかったアーティストが全く同じ作品を創りました。

どちらの作品に納得しますか?

答えは晟かですよね。

人を納得させるには、納得させるための取り組み方への熱意や実績、経歴、背景が必要になってきます。

 

尚、何事にも特例はあるものです。

人間というものは生まれながらに不公平に出来ています。

人物として然程でもない人が「家柄」だけで信用され、納得を得ることもあります。

これはこれで納得を得られているので、その家に生まれた運を持っていたということでしょう。だたし、中身の無い人間はいつか、化けの皮が剥がれるというのも確かなことです。


結局は、

家柄も良く一流大学を出て一流企業に勤めていても、まったく働かずに偉ぶり、他人を貶めて、当たり散らし、人の成果を自分のものにしては、弱者を嘲笑し、皆に疎まれるような人物、

恵まれない家庭で育ち、学もないが、誰よりも早くから出社し、誰よりも遅くまで懸命に仕事に取り組み、他人を認めて、人に尽くし、弱気を助けて強気を挫く、誰からも愛される人物、

どちらの仕事に納得するのか?と言われれば、僕は間違いなく後者を選びます。

 

僕自身は家柄、学歴、大企業の看板も何もないので、毎日実直にひた向きに生きて、一つ一つ着実に信頼を築き、相手に「納得」して貰えるようにこれからも励んでいきたいと思います。

 

追伸)早くお金の儲け方も「分かる」ようになりたい(笑)

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